『親しみやすい』と『馴れ馴れしい』~それぞれの特徴とポイント~
皆さんは良かれと思って、親しく接した際に、『馴れ馴れしい』と注意を受けたり、直接注意はされていないものの、周囲の人から避けられたりしていると感じたことはないですか。
人との関わり合いにおいて『親しみがある』と『馴れ馴れしい』の違いはなんでしょうか。
職場内やお客様との関わり方で紙一重であるにも関わらず間違えると大幅にマイナス評価となってしまうことから注意が必要です。
良かれと思って損をしてしまった経験のある方や、これから新しい環境で人との接し方に不安がある方が本記事を読むことで適切な距離感をイメージできると思います。
1.言葉の意味
『親しみやすい』とは
親しみが持てる、付き合いやすい、話しやすい
『馴れ馴れしい』とは
それほど親しい間柄でもないのに、うちとけすぎて、ぶしつけだ。
言葉の意味を見る限り、似たような感じですが、なんとなく好印象と悪印象な感じですね。
それでは、それぞれの特徴を考えてみましょう。
2.親しみやすい人
2.1メリット
- 初対面の人から信用されやすい
- 飾らないので部下や後輩から慕われる
2.2特徴
- 周囲に優しい
- 表裏がなく素の自分を出している
- 話しかけやすい
- 明るい雰囲気
- ポジティブ思考
- 聞き上手
- 悪口、陰口を言わない
2.3ポイント
フレンドリーではあるが相手のテリトリーを侵さない、適切な距離感を持っている。
重要なのは『実際に親しいかどうか』ではなく、『実際の親しさに合った』対応ができるかどうか。加えて『親しみがある』と感じるか、『馴れ馴れしい』と感じるかは相手が決めることなので、接する相手の性格や考え方を見抜く力も必要です。
もう一点は、話をする際に、自分自分ではなく、相手のことを考えて、尊重できるか、話が聞けるかもポイントになりそうです。
つまり『相手の気持ち』を考えられるかどうかが重要です。
3.馴れ馴れしい人
3.1デメリット
- 人から好かれない
- 人から信用されにくい
3.2特徴
- 初対面でタメ口を使う
- ボディタッチが多い
- 自分に自信があり過ぎる
3.3ポイント
『相手の気持ち』に関わらず、ずかずか人のテリトリーに踏み込む。自分の思っている親しみを押し付ける。
そんなに、親しくないのに一方的に親しいように接してくる。
『親しい』かどうかは、自分が決めるものではなく、相手が決めることを認識することが重要。自信過剰は『相手の気持ち』を考えないことに繋がるので注意が必要となりそうです。
4.結論
『親しみやすい』も『馴れ馴れしい』も、受け手側がきめることです。
やってることは親しみを持って接しているのに、『相手の気持ち』『相手が求めている距離感』ではないときに『馴れ馴れしい』になってしまうようです。
結論は親しみやすいはちょうど良い。
馴れ馴れしいはちょうどよくない。